全国区ではないけれど・・・素敵な冬景色
【全国区ではないけれど・・・素敵な冬景色】
1月中旬、久しぶりにお気に入りのウォーキングコースを歩いてみました。
夕方にはまだ間のある午後4時頃・・・宿毛東駅のすぐ南下にある農地の周りを東西に長く、陸上競技のトラックのような農道(旧南方面行きの古い橋のちょうど真下にも一本道が有り、数字の8を横にしたような道)を歩いた時の、私の目に映った風景描写。
田畑はパッチワーク模様
旧南方面行きの古い橋の下から西に向かってスタート。
田畑はパッチワーク模様。
——秋の収穫後、次の収穫に向けて耕された黒々とした田、
——まだ、二番穂のボヤッと残ったままの枯れた田、
——早くもレンゲの花が咲いている青々とした田、
——野菜の霜よけのため細長く何本もビニールを張った白い畑、
——白菜や大根などの冬野菜が葉っぱをグングン伸ばしている元気な畑。
上方を見上げると、遠くの左右にほんの少し山並みの見えるだけの大きな空。
暖かそうな太陽が薄い雲に囲まれ、南西の方に“まだ、沈まないよ~!”と、陣取っている。
太陽が河口水面に映え、水鳥の姿もチラホラ
西のコーナーから東方向に歩を移すと、松田川右岸を守っている、石垣で出来た背の低い風情のある堤防。
石段を上がると、堤防の上も石を組んだとても歩きにくい幅2mくらいの道——
でも、南から西に向けての景色はステキ!
太陽が河口水面に映え、水鳥の姿もチラホラ、そして一番は、堤防南西の端に生えている一本の名前のわからない裸木。逆光を受けて黒々と複雑な形を見せている。
(…この木の下で、オカリナ吹きたいな)
それからも一つ、川の中洲には竹状の背の高い植物の枯園。
【のぞき見をしているような東屋】
東に向いて進んだ中ほどちょっと遠くの左側、荒瀬山の長いトンネルを抜けて、一両だけの赤い花ちゃん列車が“ゴトゴトゴトゴト…”。
これがまた、周りの風景に活気を与えて絵になっている。
ちょっと右上を見ると、荒瀬山の端っこからのぞき見をしているような東屋が。
山の中腹は常緑樹と春を待つ桜木がバランスよく生えており、東屋を引き立てています。
そこから、ちょっと左上を見ると、誰が名づけたかわからないけれど“宿毛の逆さ富士”。
今日は空全体が雲に覆われ、雪に覆われた富士山のよう。
【名前を知らない背の高い草木】
長~い東向きの最終コーナーをまわり、西に向いて歩き始めると、期せずして右前方から“ゴトゴトゴトゴト……”。
今度は土佐清水市のジンベイザメを描いたブルーの一両列車、これも周りの風景とは対照的なカラーで、すてきな眺めでした。
【最後の風景——。】
西に向かって歩く農道の右側は、宿毛市街地を囲む高い土手、側面は、今は枯園。
ススキ、ヨモギ、イタドリ、セイタカアワダチソウ、その他名前を知らない背の高い草木が。
茎は枯れているけれど、地下はしっかり根を張り、春には緑の側壁になります。
…一周20分足らずのウォーキング終了!
どこにでもあるある風景、冬景色です。
全国区ではないけれど、ここは、宿毛で生まれ、育った「私の好きな場所」です。