• 投稿 瀬戸海恵さん
  • 宿毛市在住の文筆家でアイヌ語研究者でもある瀬戸海恵さんの投稿です。

ふるさと雑記~宿毛の冬~

「気候」という言葉は、「気」と「候」から生まれた。
古代中国の天文学に依って、一年三百六十五日を十五日ごとに分けて「二十四節気」とし、各節気を更に五日ごとに分けて「七十二候」とする。それを略して「気候」と言う用語が生まれた。
四季に恵まれた美しい日本、四国の西南端に位置する宿毛の町も、縄文の昔から好んで人が住み、今日に至るまで営みが続くいい所である。
「冬」の季節は、立冬から立春の前日までを言うが、枯れの季節もあと少しである。
荒涼とした枯れ野に吹く木枯らしたちの笛が、恋の季節を迎える小鳥たちのさえずりに取って代わるのも間もなくである。
古典の中に出てくる「妹背島」の、遥か彼方は「神話の国日向」である。宿毛湾に落ちる「達磨夕日」も、見に行ってみよう。

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