39番札所 延光寺

四国八十八ヶ所三十九番札所「赤亀山 寺山院 延光寺」は、神亀元年(724年、奈良時代のはじめ)、聖武天皇(在位724~49)の勅命をうけた僧行菩薩によって開山された由緒あるお寺です。
開山当時の山名は「鶴亀山 施薬院 宝光寺」。
本坊のほか、十二坊が建立されたといわれています。
ご本尊は、安産、厄除けを祈願して行基菩薩が彫像した薬師如来像。
胎内に、行基菩薩が感得した仏舎利を秘蔵していると伝えられています。

延暦14年(795※平安初期)、四国を巡錫していた当時21歳の青年僧・空海により再興され、今にいたります。
空海和尚はこの寺を、桓武天皇(在位781〜806)の勅願所として再興。
本堂に日光・月光菩薩像を安置して、七堂伽藍を整えました。
このとき大師が錫杖で地面を突いて湧き出た霊水が、本堂の脇にある「眼洗い井戸」です。

この宝光寺の山名が、現在の「赤亀山 寺山院 延光寺」に改名されたのは延喜11年(911、平安中期)のころ。
こんな伝説が残っています。
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その昔、竜宮に住んでいた赤亀が、背中に銅の梵鐘を背負って寺まで登ってきた。このことに神意を感じた僧たちは、早速この梵鐘を寺に奉納し、山名を「赤亀山 寺山院 延光寺」に改めた。
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…延光寺は平田町寺山にあり、宿毛湾からも四万十川河口からも距離があるうえ途中に山もあり、ここまで海亀が上ってくることは通常考えられません)。

「延喜十一年正月…」と銘が刻まれているこの梵鐘は、土佐では最古の鐘。
総高33.6㎝、口径23㎝の小柄な鐘で、国の指定重要文化財として、今も大切に寺に保管されています。
・・・ちなみに明治のはじめ頃、高知県議会では、会議の開会と閉会の合図としてこの鐘を打ち鳴らしていたそうです。

延光寺の真言は「おん ころころ せんだりまとうぎ そわか」。
土佐路の西南端にあり、「修行の道場」最後の霊場です。

延光寺の見どころ

真言は「おん ころころ せんだりまとうぎ そわか」。
真言宗のお寺で、行基菩薩彫像の薬師如来菩薩と、弘法大師空海彫像の日光・月光が安置されています。

眼洗い井戸

弘法大師空海が杖で地面をついて湧き出た霊水。
「宝医水」と名づけられ、眼病や安産にご利益があると信仰されています。
本堂の右手。

大赤亀の石像

竜宮城伝説にちなみ、赤い大きな亀が背中に鐘を乗せています。
仁王門をくぐった右手にある可愛い像です。
※鐘は実物大です。

樹齢500年のいぶき

納経所横の駐車場、お手洗いのある建物の奥に生えています。

カメ吉・カメ子

毎年春になると近くの山から下りてくるカメの夫婦(?)。
夏の間はお寺の池に住みついており、朝方境内を散歩する姿がたびたび見かけられるといいます(和尚さま談)。
5月~9月にご参拝の際には、ぜひカメ吉カメ子の姿を探してみてください。

境内の7つのカメ探し

カメ寺である延光寺には、境内のそこかしこに"カメ"をモチーフにした岩や植栽が配置されています。
お時間のある時には、ぜひ延光寺の7つのカメを探してみてくださいね。
多くは像や岩ですが、この植木&岩も、カメの形に見えますよ!
※7つのカメが見つけられなかったら、お寺のひとにヒントをもらってくださいね。きっとやさしく教えてくれますよ。

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