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通称「たかち さん」
宿毛市平田町にある古社。

延喜7年(907)に記された延喜式神名帳に、土佐21社のうち幡多の3社の1つとして記述されている由緒ある神社です。
皇紀10代、崇神天皇の時代、中央から派遣されてきた波多国造主天韓襲命(アメノカラソノミコト:平田町の曽我山古墳の主)の命により創祀されたとされ、境内からは弥生時代初期の土器(須恵器や土師器)が多数出土しています。
神奈備山(かんなびやま)である高知山(たかちさん)の古い石段をのぼった先に広い境内があります。右手にそびえる大木は、ご神木のイチイガシ。推定樹齢は400年で、樹高は約30m。境内にひさしをするように枝をひろげています。
本殿は桁行二間、りょう間二間の三間社流れ造りのおやしろで、 内陣と外陣に分かれています。
本殿は現在、劣化を防ぐため三間四面の覆屋の中に納められており、外部からはガラス越しでないと拝観できません。

棟札によると、この本殿は明和5年(1768年)、 宿毛の七代領主・山内源蔵氏篤と嫡男・氏益が武運長久子孫繁昌を祈って重修(重ねて修理する)したもの。本殿の象鼻、蟇股などの彫刻は江戸初期の制作と思われ、 豪華絢爛を極めた桃山時代の彫刻のおもかげを今に残しています。

高知坐神社は昭和30年、高知県保護有形文化財に指定されました。
       

参考:→ 宿毛歴史館HP(高知坐神社)