明るくかがやく黄色い果実が目にあざやかな、初夏の果実、小夏(こなつ)。黄色い皮をリンゴのように薄くむいて、白い部分ごと串切りにして食べる、ちょっと変わったみかんです。白い部分はふわふわしたスポンジ状で、やや甘く、苦みもなく、独特な食感。ジューシーな果肉からあふれる果汁をつつみこんで、のどごし良くさっぱりとした美味しさをご堪能いただけます。
出荷期間は4月上旬から6月中旬のわずか2カ月ほど。高知県内では「小夏を見かけたらすぐ買わないと無くなる」といわれるほど旬の短い、季節のフルーツです。
【宿毛小夏】
小夏は一般名を日向夏(ひゅうがなつ)といい、1820年に宮崎県で偶然見つかり広まりました。「宿毛小夏」は日向夏の変異樹で、従来種とくらべて酸味が少なく成熟期が早いことが特徴(品種登録1992年)。小粒な実に濃縮された甘味をたたえ、”小夏の女王”とも呼ばれています。出荷期間は4月上旬から5月中旬。
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小夏の旬:4月上旬~6月中旬(時期によって出回る品種が異なります)
小夏の栄養:果汁にはビタミンCや、疲労回復によいとされるクエン酸が豊富。普通のみかんでは食べない白い部分(アルベドといいます)に含まれる、食物繊維やビタミンP(ポリフェノールの一種)も摂取できます。